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発売まであと1年ちょっと!NSX CONCEPT

発売まであと1年ちょっと! NSX CONCEPT

「Honda NSX CONCEPT」は初代開発時、F1パイロット・故アイルトン・セナが開発に携わりF1のノウハウが市販車に生かされた純日本製のスポーツカー。JGTC、ル・マン24時間耐久レースなどのモータースポーツで活躍しそのデータを市販車にフィードバックし進化し続けた。2005年に排ガス規制より惜しくも生産終了、その後フロントミッドシップとなった後継車を開発したが世界不況の為、白紙化された。だがしかし、水面下で開発陣は決して諦めずにホンダにしかできないスポーツカーの開発を続け、2012年北米モーターショーでその雛形が公開。そしてこの東京モーターショーで実際に走行可能な、生産モデルにかなり近いであろうプロトタイプがお披露目された。NSX CONCEPTは3.5L V6直噴エンジンに新開発の1モーター内蔵7速DCT、車体後部に搭載した2つのモーターによる左右後輪のトルクの無段階制御による「SPORT HYBRID SH-AWD(SPORT HYBRID Super Handling 窶錀 All Wheel Drive)」を搭載し力強く、切れ味するどいコーナリングを実現した次世代スポーツカーだ。2015年のホンダF1復活と合わせ急ピッチに開発が進行し、アメリカで既にデモ走行が行われた。

今回東京モーターショーで初披露されたコンセプトモデルで遂にインテリアが公開された。プレミアスポーツカーに相応しいアルカンターラやカーボンを取り入れた上質な空間ながら最新鋭の戦闘機のようなドライバーの操作性を第一に考えたものとなっている。

発売まであと1年ちょっと!NSX CONCEPT

しかし、2012年モデルの0-100km/h加速タイムは2秒7、ニュルブルクリンクにおけるベストタイムは、実測タイム7分19秒1を記録。データロガーを解析すると前走車をパスした時にアクセルを抜いた形跡があり、仮にアクセルを全開にしていれば「7分18秒6の性能を有する」とメーカーは判断し、公式タイムとして公表。このあたりの解釈はユーザーにゆだねることにしよう。

発売まであと1年ちょっと!NSX CONCEPT

シートは最近のスポーツカー、スーパーカーでお馴染みのカーボンバックのリクライニング付のバケットシートが装着されていた。センター部にはアルカンターラ、左右端には本革でホールド性とドライバーへの快適性を両立しているものだと思われる。センターコンソール部は必要最小限のボタンが配置され、シフトノブはなくボタンで選択するものとなっている。メーターパネルはAndroid OSベースのもので走行状況だけではなく、ナビゲーションは勿論、コミュニケーションなどエンターテイメントな機能も表示することが出来るものと推測できる。今までのNSXとは似ても似つかないものとなっているが、走りに歴代NSXのスピリットが継承されているはずだ。早くサーキットでの全開走行の姿をみたいものだ。それに先駆けて来季のSUPER GTではこのコンセプトモデルをベースにした「NSX CONCEPT-GT」がGT500クラスで参戦予定だ。レース車両に採用されている心臓部が2.0L 直列ターボエンジン+レーシングハイブリッドを組み合わせたシステムとなる。このレーシングハイブリッドシステムは現在GT300で活躍しているCR-Z GTから継承され進化したシステムで新型NSXの市販モデルにもフィードバックされるとみて間違いないだろう。SUPER GTというこれ以上ない素晴らしいテストプログラムで2015年の発売までどこまで進化していくのかが楽しみである。


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