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車両分類でおなじみの「セグメント」とは?

コラム (2016/03/17)

2016年1月中旬の北アメリカ国際オートショー(通称デトロイトモーターショー)に始まり、トロント、シカゴ、ジュネーブ、ニューヨーク、そして北京…と春を迎える間に次々と開催される世界のモーターショー。この自動車やその関連製品の見本市を称してモーターショーと呼ばれることが多いこのイベントでは、自動車メーカーが開発中のコンセプトカーや実際に市販する新型車がお披露目される。

GTNETでも、モーターショーでお披露目される車両をニュースとしてお知らせしているが、参考としている各メーカーのプレスリリースなどに表記されているのが、「セグメント」。平たく言えば乗用車のクラスを分類する際のカテゴリーのひとつなのだが、実際のところ、なぜこの車両がこのセグメントに? と首をかしげている人も多いのではないだろうか。今回は、この車両区分がどのように行われているのか、「セグメント」による分類に従って調べてみよう。

・自動車の区分
日本国内における車両区分で頭に浮かぶのは、ナンバープレートによる区分かもしれない。もちろんセグメントとはまったく関係のない区分である。いわゆる「軽自動車・小型自動車・普通自動車」であり、それぞれ「黄色・5ナンバー・3ナンバー」に分ける方法が一般的に知られるところ。しかし、このナンバー区分がどのように決められているのか、これまた何となくのイメージしか持っていない人もおられるのでは?

まず、黄色いプレートナンバーを装着する軽自動車は排気量660ccの車両と定義される。そして小型および普通乗用車は、「車体サイズ」と「排気量」のふたつによって区分されることになる。ちなみに「小型」に該当するのは、車体サイズが「全幅1,700mm以下、全高2,000mm以下、全長4,700mm以下」または排気量が「2000?M以下」となる。つまり、エンジンサイズが2000cc以下であっても、車幅のある輸入車などは普通自動車として区分され、3ナンバーになることが多い。

・セグメントの意味
セグメント…segmentを英和辞典で調べると、(自然にできている)区切り、区分、分割するという意味が掲載されており、あるグループを細分化する必要があるときに用いられる言葉であることがわかる。自動車業界であれば、全長のサイズあるいはエンジンサイズによって区分しているのでは? と思うのだが、残念ながら「セグメント」という言葉によって区分される場合、必ずしもそうではない。確かに、おおまかな区分として目安としていいのはボディサイズであることには違いない。だが、最近はコンパクトながらラグジュアリー、ハイクラスの輸入車も多く、それらと大衆車、コンパクトカーと言われる日本車とを同じグループにするというのもイマイチ合点がいかない。そこでもうひとつ区分に必要となってくるのが「車格」だといえよう。「車格」つまり、車両の格式。クルマのサイズだけにこだわるのではなく、その車両価格をも含めた見方になる。それがセグメントなのだ。

一方で、セグメントは日本独自のものではなく、欧米の車両区分をベースとしている。確かに、この「セグメント」という呼称は日本で昔から使われてきたものではない。以前は「サニー、カローラクラス」などと、車両のサイズと価格帯で各メーカーの代表車が存在し、そこに当てはめるというのがひとつのパターンだった。だが、コンパクトな輸入車が特別なものになくなり、比較対象とする車両が増えたことから、次第に「セグメント」と呼ばれる区分が浸透。基準車は当然のことながら欧州車であり、中でもドイツ車がその中軸となるケースがほとんどではあるが、今や日本においてもこの呼称が車両区分のスタンダードになったのである。

・セグメントによる区分
次に具体的な車両をセグメント別に見ていこう。
【Aセグメント】
イメージは、軽自動車。日本国内ならもろ軽自動車が当てはまるが、欧米車が基準であるため、代表格はフォルクスワーゲン・up!あたりか。プジョー107などもこれに該当する。

【Bセグメント】
イメージはコンパクトカー。国産車であればヴィッツ、フィット、デミオなどに相当する。輸入車であれば、フォルクスワーゲン・ルポ。

【Cセグメント】
イメージはやや大きめのコンパクトカー。国産車は4ドアセダンのカローラが代表格といえる。一方で、価格としてはカローラよりも高価なプリウスも同セグメントに区分される。また、輸入車の場合、フォルクスワーゲン・ゴルフが該当する。

【Dセグメント】
イメージは小型セダン。マークX、アコードやアテンザ、レガシィなどがこのセグメントに入り、輸入車の代表格はメルセデスベンツ・Cクラスに当たる。

【Eセグメント】
イメージは中大型セダン。後部座席がゆったりとした高級車のイメージが先行する。国産車ならクラウンやフーガあたり。輸入車では、ベンツ・Eクラス、アウディA6、BMW・5シリーズなどになる。

【Fセグメント】
イメージは大型セダン。Fセグメントと呼ばず、「Lセグメント」と呼ぶこともある。ベンツ・SクラスやBMW・7シリーズが代表格だが、ラグジュアリーカーやショーファードリブンの車両も含むと言われる。

最近は各セグメントに、プレミアムセグメントとして区分される車両も増えている。そのセグメントの中でも付加価値のある車両をそう区分することになっている。セグメントという呼称によって区分される中にも、車格によってまた細分化される車両があるというわけだ。



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