中古車買取/販売・中古車査定情報,中古車検索やスポーツカー買い取り/査定のGTNET

ブレーキ踏み間違い対策装置、性能評価実施へ

コラム (2017/07/20)

自動車の紹介サイトや車両のパンフレットなど、今や「先進安全装備」という文字を見ないことがないほど、近年、車両のアピールポイントのひとつに挙げられるのはご存知のことだろう。また、車両購入時には、この先進技術がどれほど搭載されているか、どこまで進化しているかが消費者目線として欠かせないチェックポイントとなっているのも事実だ。事故を未然に防止する技術の中で、このほどブレーキとアクセルの踏み間違いについて、装置の性能評価が実施されることが明らかとなった。

・急がれる踏み間違い対策
高齢者による自動車事故のニュースが伝えられると、その内容の多くがブレーキとアクセルの踏み間違いによる急加速や追突であり、警視庁のデータによると、昨年1月から11月までに全国で45件のうち、その84%が65歳以上の高齢者によるものという。また、75歳以上による死亡事故の原因をたどると、2015年ではハンドル操作の誤り、またはペダルの踏み間違いなどの「操作ミス」が最も多く、29%を占めているという。

こういった背景を受け、国土交通省では、高齢運転者事故防止対策の一環として「安全装置の性能評価制度」に着目、このほど踏み間違いによる事故を防ぐ装置の性能評価を来年度から実施する方針を固めた。現在は自動車メーカーが広告などでいわゆる宣伝文句としてその効果をアピールしているものが判定基準の代わりとなっているが、この評価制度が導入されれば、メーカーや車種名とともにそのデータが公表されるため、消費者の購入にひと役立つだけでなく、メーカーサイドへは装置の性能向上や普及を後押しすることにつながるであろうと目論んでいる。

ここで踏み間違い事故を防止する装置について仕組みを説明しよう。制動時に誤ってブレーキではなくアクセルを踏み込んだ場合、センサーやカメラで周囲の障害物を検知。エンジン出力を制御し、急発進・急加速を防ぎ、結果として事故を回避することになっている。既存車へ後付け可能な安全装置も開発され、アフターパーツ等を取り扱う洋品店での販売・取り付けも行われているが、一方で、2015年に生産された新車の35.9%に安全装置が搭載されており、今後は搭載率も上昇する見込みがある。なお、防止装置の名称は各メーカーによって複数あり、「誤発進抑制機能」等の呼び名が多いようだ。


・高齢運転者の死亡事故の内容
自動車運転の死亡事故を類型別に比較すると、全体のおよそ73%が正面衝突、人対車両、追突となるが、うち、正面衝突や追突事故は、75歳以上になると多くなる傾向があるという。さらに、データでは、高齢運転者は操作不適が増え、中でもブレーキとアクセルの踏み間違いによる死亡事故の事故率が若年層に比べてぐっと跳ね上がる。75歳以上と75歳未満とでは、9倍以上も差があるというから驚きだ。結果、先進安全装置の中でもヘ?タ?ル踏み間違い時の加速抑制装置か?効果的と判断されたのだと考えられる。また、高齢運転者の安全運転確保に対する自動車メーカーの考えとしても、やはりペダル踏み間違い時加速抑制装置や自動ブレーキが効果的としている。

しかしながら、メーカーが事故防止装置を開発し、車体への搭載が進む一方で、国の性能基準は設けられておらず、いわばメーカーからの情報だけが頼りというのが現状だった。とはいえ、一定の基準値を設定すると、メーカーや車両モデルによっての車体差が生じる可能性も高く、その機能の強化が車体価格への上乗せになるのでは本末転倒に他ならない。よって、国交省が行うのはあくまでも性能評価の導入であり、消費者自身による比較を行う手助けを行うものとしている。

現時点で明らかとなっているのは、実走試験を行い、各車の性能を点数化。これをホームページで公表する予定。メーカーとしては、これの点数がいわゆる「お国からのお墨付き」となり、数値を自社のカタログにも表記することができるため、さらなる開発への動機づけとなることだろう。



車/中古車買取査定TOPへ > NEWS Report一覧 > ブレーキ踏み間違い対策装置、性能評価実施へ
■無料査定 GTNETではこれまでの実績をもとにスポーツカーの高価買取を行います。
GTNETでは、新車・中古車・スポーツカー・スーパーカーなど様々な種類の車の販売・買取・査定・下取りなどを行っています。
◆中古車販売検索TOP
◆スポーツカー無料査定申込
◆新車情報
◆GTNET店舗検索
◆車/中古車買取・査定TOPへ

Copyright(C) 2008-2016 GTNET.inc All rights reserved.