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クルマ変革のうねりの中で、東京モーターショー開幕

コラム (2017/10/26)

プレス向けの内覧会を実施していた東京モーターショーが明日27日に正式開幕し、28日から一般向けの開催を迎える。つねに次なる時代における自動車の在り方を披露する場として捉えられる「東京モーターショー」。今回の開催は、例年より増して電気自動車(EV)や人口知能(AI)を活用するクルマの台頭により、クルマそのものの存在に変化を迎えている中で、各メーカーがどのような意思表示を見せているのか。長らく日本を代表する産業である自動車製造は、この先どのような道を歩んでいくのか。そのカギがこのモーターショーにある。

・変革の流れの中で
今年で45回目の開催を迎える東京モーターショー。自動車業界を取り巻く環境が刻々と変化を続ける中、自動車産業から生み出されたテクノロジーも同様に変化、進化を遂げている。これまでの「ものづくり」からの視点とは異なるような画期的なものが次々と誕生し、「自動車とはこうあるべきもの」という概念そのものが変わりはじめている。つまり、これまで「自動車にはエンジンがつきもの」であったのが、「モーターがあれば自動車を作ることができる」時代になり、それに合わせて多くのものが開発され、進化を遂げ、自動車そのものの在り方を変えてしまった。今や、自動車は自動車メーカーしか製造できないものではなく、異種業界でも手がけることができる「新たなものづくり」の分野へとゆるやかにスライドしているのだ。

戦後の1955年あたりからおよそ20年にわたり高度経済成長が続いた日本において、自動車産業は外せない分野であり、国産車の誕生によって、自動車が高嶺の花である「憧れの一台」から、がんばれば手に入る「目標の一台」へと変化を見せてきた。図らずも、東京モーターショーの前身である第1回全日本自動車ショウは、1954年に開催。自動車が庶民の「夢のまた夢」的存在であった時代に開幕した歴史あるイベントは、1973年の第20回まで毎年開催されていた。1974年はオイルショックの影響を受け中止となったが、1975年以降、隔年開催として実施され、現在に至る。第45回のテーマは「世界を、ここから動かそう。」-BEYOND THE MOTOR-。主催する一般社団法人日本自動車工業会が用意するホームページには、こう記されている。「クルマの進化は、これからどこへ向かうのだろう。その答えは、きっとひとつではない。もしかしたらそう遠くない未来、クルマという概念は今とはまるで違うものになるのかもしれない。けれど、思い出そう。クルマの本質とは何かを。それは人を動かすものだ。ココロを動かすものだ。私たちの可能性をひろげ、自由にするものだ。クルマが変われば、人やモノだけでなくもっと多くのものを動かせる。社会を前進させ、境界を超えて世界をもっと自由にできる。だからこそ東京モーターショーは、クルマという枠を超えて生まれ変わろうと思う。(以下、省略)」。このメッセージから読み取れるのは、自動車という移動手段が、今後、さまざまな形へと変化していくであろうことを示唆しているように思われる。我々が抱く「自動車」の概念が、大きく変わっていくターニングポイントに立っていることを、しっかりと理解しなければいけないのかもしれない。


・より未来を意識したイベントに
隔年の開催となる東京モーターショー。これほどEVとAIが席巻するイベントになるとは、前回、つまり2年前に予想していただろうか。この間、よのなかではより自動アシスト運転が進化し、ハイレベルの技術を搭載するEVが一般乗用車として走行するようになった。また、EVの航続時間も飛躍的に伸び、インフラ設備の拡張によって街中での充電施設も増設され、大型の商業施設などではかなり高い割合で目につくようになっている。

現在、EVといえば、見慣れた形つまり既存の自動車と変わらぬ外観を持つものの、動力はガソリンなど石油を必要とするエンジンではなく、大型のバッテリーが車体に搭載され、また排気ガスも出ないため、車両後部にマフラーがない車両、というイメージではなかっただろうか。だが、今後はエンジンの搭載を考慮せず、人の移動をサポートする乗り物、というコンセプトに推移していけば、これまでの自動車のイメージを打破するようなデザインが誕生する可能性も高いだろう。会場内でお披露目されているコンセプトカーの容姿は、まだ見慣れたこれまでの自動車とさほど変わらない。少々、未来的なデザインを施しているくらいだ。だが、近い将来、エンジン車両からEVへの移行が高まり、自動車といえばEVという概念が定着していけば、自動車そのものの容姿も少なからず変化を迎えるような気がする。場合によっては、自ら操る楽しみとしてのツールから、自分を楽しくラクに移動させてくれるツールこそが、自動車であるという考えになっていくかもしれない。身体を揺さぶるようなエンジンの音、独特の匂いを放つ焦げた臭い。それこそが自動車の魅力だと感じていた世代や自動車オーナーにとっては、なんだか寂しさを伴う話ではあるが、それも次世代に向けての前進であることに、違いはない。



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