ブリヂストンがタイヤを擦り付けて止まるバス停縁石を実用化へ

自動車業界情報 （2019/07/15）

このほどタイヤメーカー大手のブリヂストンが、「バス停バリアレス縁石」を開発した。
横浜国立大学大学院、日本交通計画協会、コンクリート2次製品メーカー「アドヴァンス」との共同開発で誕生したこの縁石は、
停留所に近づいたバスが、タイヤを縁石に接触させて停車するという仕組みになる。
実用化にあたり、岡山市後楽園前のバス停1ヶ所が採用している。
タイヤ接地面には道路横断方向に何本もの四角い溝が彫り込まれ、バス運転手がそこから振動を感じ得ることができるという。
また、縁石の側面は路面から滑らかなカーブを描くように立ち上がっており、これでタイヤの側面に加わる衝撃等を最小限に抑えることが可能になっている。
もちろん、バス車体やホイルが傷つかないよう、縁石の上端部は切り欠けを設けてある。
縁石に接触することで隙間なくバスが停車できるため、バスの乗降口と停留所の距離がぐんと縮まるため、
車椅子、ベビーカーといったツールを利用する場合の乗降時間の短縮を見込んでいる。