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トヨタ、次期燃料電池車を発表へ

コラム (2019/10/12)

トヨタが近々新たな燃料電池車(FCV)を発表する。今回公開されるFCVは、同社がリリースするFCV「MIRAI(ミライ)」の次期型の開発最終段階車両。初公開の場所は、第46回東京モーターショー2019。華々しい舞台でお披露目されるコンセプトカーに迫る。

・発売は2020年末を予定
新たなMIRAIは、今年で46回目を迎える東京モーターショーでお披露目される。東京モーターショーは、日本自動車工業会(JAMA)主催のイベントであり、プレスデーは10月23日。翌24日に開会式が行われ、一般公開は25日からスタートし、11月4日まで行われる。場所は東京ビッグサイト青海、メガウェブ、シンボルプロムナード公園等、いわゆる”お台場”周辺の広域エリアに及ぶ。今回のショーテーマは「OPEN FUTURE(オープン・フューチャー)」。くらしの未来にまで領域を広げる中、自動車産業は「未来のモビリティ社会への夢」を伝える役割を担うことになる。

一方、MIRAIは2014年に発売を開始。これに先立ち、第43回東京モーターショー2013において「TOYOTA FCV CONCEPT」として出展され、デビュー前に話題をさらった歴史を持つ。今回のモデルはMIRAIとして初のモデルチェンジであり、2代目MIRAIの公開も、同じように東京モーターショーの舞台が選ばれた。余談ではあるが、2013年の東京モーターショーで姿を披露した際、まだMIRAIという名はついておらず、正式に名称が決まったのは2014年11月であり、翌月12月に発売されることになった。また、この時の販売価格は723万6千円(税込み)。量産車として世界で初めてとなるセダン型のFCVだったのは言うまでもない。

ここで少しFCVについておさらいをしておこう。FCVとは「Fuel Cell Vehicle」のことで、燃料電池で水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを使い、モーターを回して駆動力にする。燃料に水素を搭載するため、ガソリンでいう”補給”の際は、水素ステーションで水素を補給することになる。FCVの一番のメリットは、排気ガスがないという点。走行時に発生するのは水蒸気だからだ。さらに、クルマの心臓部はエンジンではなく、電気モーター。結果、騒音も少ない。また、ガソリンに用いられる石油は枯渇問題が懸念されているが、水素は多様なエネルギーを燃料として利用することができる。また、近年の主流となっている電気自動車(EV)であれば、走行に長時間の充電を必要とするが、FCVであれば水素を燃料として充填するため、その時間を必要としない。一方、現状としては、水素ステーションの整備が存分とは言い難く、さらなるインフラ整備の充実化も必要となってくるのは明確だ。

・2代目は充実のスペックに
「MIRAI Concept」は、東京モータショーのMEGA WEB会場で開催される「FUTURE EXPO」で初公開される予定になっている。これに先駆け、トヨタはリリースを発表。現行車と比較として様々なスペックが向上している。例えば、4人乗りセダンから、スポーティな5人乗りになっている点。全長が現行車より85mm拡大し、4975mm、全幅は70mm広くなり、1885mmとひと回り大きくなっている。逆に全高は65mm抑えられた。また、ホイールベースも現行車より140mm伸びて2920mmへ。結果、伸びやかなスタイリングとなった。一方、これまで一回の水素充填によって走行できる距離は現行でおよそ650kmだったが、さらに30%延長されたとのこと。これには、燃料電池システムの刷新や、水素の搭載量増も影響している。

初代MIRAIは、今年8月末までにグローバル市場でおよそ1万台を販売した。世界初の量産FCVとしての存在感はアピールできているとはいえ、グローバル市場において年間1000万台の車両を販売する同社の中では、ごく僅かな割合に甘んじていることも事実だ。同社が得意とするハイブリッド(HV)から、世界各国の自動車メーカーが力を注ぐ電気自動車(EV)への移行が進む中、それをすっ飛ばすような形となるFCVの普及への道は、決して平坦ではないと思われる。初代MIRAIの場合、日本市場で考えると、ハイクラスの外国車に匹敵する車両価格がやはりネックになったと考えるのは当然のことといえるだろう。2代目は、燃料電池システムの量産化によってコストダウンを目指すとしている。年間販売台数はグローバル市場で3万台以上、日本では1万台以上を目指すという。市場デビューは、2020年末からとのこと。日本をはじめ、北米や欧州などでの発売に踏み切る計画を予定している。



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